パターン10:予算承認・経費申請

本サイトの学習用の分類・回答例です。実際の試験の公式正答や配点ではありません。回答例で補った期限や役割は、問題文の条件に合わせて見直してください。 教材の評価観点と前提

カテゴリ:業務・プロジェクトパターン

日常業務やプロジェクト運営に関する案件群。計画組織力と問題分析力で、リソース配分と進捗管理を構造化する判断が求められます。

優先度の目安:状況依存(案件の条件で判断)

金額と権限の範囲を確認する。費用対効果と予算範囲が判断軸。

出題される場面の読み解き

予算承認や経費申請は、金額と権限という二つの数字を照合するだけの単純な案件に見えますが、出題では意図的に「自分の決裁枠のすぐ上」や「単年度では枠内だが複数年では超過」といった境界線上の金額が設定されます。ここで問われるのは、規程を確認するという当たり前の行動を、時間に追われた状況でも省略しないかという規律です。また、費用対効果の説明が案件文に不足している場合、それを補わせてから判断するのか、不足のまま却下するのかという判断も含まれます。多くの場合、追加情報を求めたうえで条件付き承認とするのが最も現実的な着地点になります。

なぜこの優先度になるのか

状況依存となるのは、金額規模と期限の組み合わせで緊急度が変動するためです。期末の予算執行期限が迫っている、あるいは発注が遅れると事業計画に影響するといった条件があれば優先度は上がり、単なる備品の補充であればC優先で足ります。判断の軸は三つあり、決裁権限の範囲内か、費用対効果が説明可能か、そして予算枠の残高に収まるかです。この三つのうち一つでも欠ける場合は、その欠けた要素を補う指示を出すのが正解で、情報が揃わないまま承認することも、情報不足を理由に単に却下することも、どちらも減点対象になります。

回答の骨格(誰に・何を・いつまでに)

  1. 費用対効果を確認
  2. 予算の範囲内か確認
  3. 承認/条件付き承認/上申のいずれかを判断
  4. 理由を明記

よくある失敗

回答例文

申請内容を確認したところ、金額は私の決裁枠内ですが、費用対効果の記載が不足しています。申請者に対し、導入による削減効果と回収期間を明日中に補足するよう指示します。補足内容が妥当であれば承認し、予算枠の残高への影響を経理へ共有します。仮に金額が枠を超える場合は、削減効果の試算を添えて本部長へ上申し、私としては段階的導入による初期費用の圧縮を推奨案として提示します。いずれの場合も、判断理由を申請者へ明示的にフィードバックし、次回以降の申請品質が上がるようにします。

答案を振り返る観点

申請金額と決裁枠だけでなく、予算残高、継続費用、申請目的も判断の前提に入っているかを確認します。情報が足りない場合は、何を誰にいつまでに補足してもらうかを具体化します。不要な支出を却下する判断もあり得るため、追加情報を求めれば必ず承認するという書き方にはしません。採否とその理由を申請者に返し、次回申請で必要になる材料を伝えるところまで残せているか見直します。

関連リンク:パターン別解説(全20パターン)解説リファレンス:案件パターン別攻略(chapter08)